長崎県トピック

未来を担う日韓青少年育成事業「日韓未来塾2014」を開催しました!

はじめに

長崎県では、2013年度から「日韓両国の若者が、お互いの国についての理解を深めるとともに、日韓交流の方策について自主的に討議し、企画・立案することを通じて、今後の交流の促進につなげること」を目的として、未来を担う日韓青少年育成事業「日韓未来塾」を実施しています。

今回(第1回目)のトピックでは、今年度2014年7月11日から14日にかけて、対馬市と釜山広域市にて開催した「日韓未来塾2014」を簡単にご紹介します。

日韓未来塾2014の実施概要

今回は、日韓の大学生を中心とした若者49名に参加いただき、対馬市からスタートしました。初日の1日目は、対馬市交流センターにおいて、参加者による簡単な自己紹介、対馬に関する特別講義聴講や「お互いの国の文化・習慣等の違いや共通点」についてのグループ討議を行いました。基本言語は日本としましたが、初日から活発な議論が展開されました。


開講式での自己紹介

対馬市交流センターでのグループ討議

翌日の2日目は、対馬の自然や歴史文化の視察、日本文化体験を行いましたが、対馬の自然視察については、特に、韓国からの参加者から好評を得ていました。また、歴史文化視察においては、長崎県立対馬歴史民俗資料館や万松院(対馬藩主宗家墓所)等を視察しましたが、多くの参加者が朝鮮通信使や対馬と韓国との歴史について興味深く視察していました。午後からは日本文化体験として、着物着付と日本茶道の体験を行いましたが、韓国からの参加者のみならず日本からの参加者にも貴重な体験となったようです。


万松院の視察

日本文化(着物の着付)体験

2日目の午後からは、高速船で対馬厳原港から釜山港へ渡り、3日目には、まず、釜山の歴史文化視察として、朝鮮通信使歴史館と釜山博物館の視察を行いました。続いて、釜山博物館内で韓国文化(韓服着付及び韓国茶道)体験を行いました。午後からは、会場を釜慶大学校に移し、釜山に関する特別講義聴講や「私たちが考える日韓交流の方策」についてのグループ討議を行いましたが、真剣な討議が展開されました。


釜山博物館の視察

釜慶大学校でのグループ討議

4日目の最終日には、釜山広域市にある甘川(カムチョン)文化村の視察からスタートしました。長崎の斜面地の景観を彷彿とさせるこの甘川文化村には、近年、世界各国から視察団が訪れており、注目を浴びているとのことでした。続いて、会場の釜慶大学校にて、「日韓交流の企画案」と題して、これまでのグループ討議を踏まえた最終のグループ討議を行い、まとめとしてのグループ発表を行いました。少々難しいテーマではありましたが、4日間の日韓未来塾2014を通じて学んだことや気づいたことなども反映され、「SNSやウェブサイトを活用した国際交流」、「誠信之交隣を持った世界市民養成」、「歴史文化ツアーによる交流」など、若者らしい企画案が発表されました。

日韓未来塾2014を実施して

今回の「日韓未来塾2014」は、対馬市と釜山広域市を舞台に開催しましたが、日韓交流にゆかりの深い地域で開催することで、参加者の皆様には多くのことを感じていただけたのではないかと思います。

また、事業終了後の参加アンケートの結果等では、「今まで持っていた先入観がなくなった。」、「身をもって交流することにより日韓に関する理解が深まった。」、「これから日韓交流の懸け橋になりたい。」などの声が聞かれ、今回の「日韓未来塾2014」が、少なからず日韓相互の理解と交流の促進に繋がったのではないかと感じています。

長崎県では、未来を担う若い皆様に、日韓両国の理解を深めることができる交流の機会を提供していくことができるよう、引き続き努力してまいります。


「日韓未来塾2014」閉講式

日韓未来塾2014の概要

実 施 主催/長崎県、共催/対馬市 後援/対馬朝鮮通信使顕彰事業会、釜山広域市、財団法人釜山広域市国際交流財団
日 程 平成26年7月11日(金)~14日(月)〔3泊4日〕
場 所 対馬市及び韓国釜山広域市
参加者 49名(日本人の若者24名、韓国人の若者25名)
内 容
  • 日韓交流に関する講義
  • グループ討議・発表
  • 日韓文化体験
  • 日韓交流ゆかりの地視察

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