2015/3/31
キム・タエ (佐賀県)
アンニョンハセヨ^^2013年4月から佐賀県の国際交流員として働いている金多恵(キム・タエ)と申します。全羅南道の真ん中にある光州広域市(광주광역시)の出身です。
日本と同じく、韓国にも봄(ボム:春) 여름(ヨルム:夏) 가을(ガウル:秋) 겨울(ギョウル:冬)がありますが、私が紹介するのは「韓国の春」です!
日本ほどではないのですが、韓国にも桜の木はたくさんあり、桜が多い名所では花見をします。日本の「花見」とは楽しみ方が少し違います。
韓国語では「벚꽃축제(桜祭り)」といい、桜が咲いている道を歩きながら、様々なイベントを楽しみます。食べ物は主に屋台を利用し、少人数で楽しむのが一般的です。
韓国で生まれたブラックデー。恋人がいない人々がジャジャンミョン(韓国風ジャージャー麺)を食べる日です。 ジャジャンミョンとは? |
韓国の5月は「こどもの日(5日)」、「両親の日(8日)」、「師匠の日(15日)」、「成年の日(第3月曜日)」があり、大切な人へ気持ちを伝えます。贈り物として、欠かせないのがカーネーション。街角では色とりどりのカーネーションのブーケや鉢植えを販売する出店が街の至る所に出現し、とても華やかな雰囲気です。
韓国は儒教の国であって、その儒教の精神が今も切り離せないもので、生活や文化の中に生きています。特に、儒教の「孝」と「仁」は、今も根強く残っています。それが一番よく分かるのが「両親の日」と「師匠の日」だと思います。
日本には、母の日と父の日と別々に記念日がありますが、韓国では「お母さんとお父さん」を合わせて、「両親の日(オボイナル)」とし、両親へ感謝の気持ちを表します。
この日には、両親へカーネーションを贈ります。
「師匠の日」は、日ごろお世話になっている先生や大好きな先生に感謝の気持ちを伝える日です。学校の先生だけではなく、一般に先生と呼ばれる人たち全てです。
学校では、クラス全員が先生の前で「師匠の恩」を歌ったり、カーネーションや手紙を贈ったりします。一つ面白いのが「師匠の恩」の歌詞の中、「師匠の心は父母の心である」の部分です。学ぶことを重視する儒教の精神のように、韓国人にとって、先生というのは、父母の立場のように尊敬と愛を受ける存在だと思います。
また、この日には、普段と違う登校の風景が見られます。両親の日と同じく、カーネーションや花かご、贈り物の袋を持って歩く子供をよく見かけます。
しかし、最近は寸志問題(いわゆる高価な贈り物を渡す)を含めた不祥事が社会問題となっているため、先生に何らかの金品を渡すことそのものを禁止するなど、色々な工夫がされています。
大好物の「ポリパッ」をオススメしたいです。
「ポリ(麦)」と「パッ(ご飯)」を合わせた単語で、麦ご飯に色々な種類の春の野菜をのせて混ぜて食べるものです。体にヘルシーなのは言うまでもなく、春の香りが口の中で広がります。
簡単に韓国の春を紹介しました。
大切な人と韓国の春の香りを感じに、韓国まで足を運んでみるのはいかがですか?^^