2017/11/14
ソン・ミンギョン(長崎県)
ヨロブン、アンニョンハセヨ!皆さん、こんにちは!長崎県国際交流員ソン・ミンギョンです。今回のコラムでは私の出身地である韓国の釜山について皆さんにご紹介します。
「釜山の位置」(出典:wikipedia) |
釜山は韓国の首都であるソウルに次ぐ二番目の都市という意味でよく「韓国第二の都市」といわれます。韓国の東南端に位置し、人口約400万人のパワーあふれる元気な街です。さらに日本から一番近い外国都市で、古くから日本と交流を続けており、日韓文化交流の場にもなっています。
「釜山港」(出展:Wikimedia Commons著者:Henri Bergius) |
釜山の東区に位置する釜山港は1876年に開港した後、国際貿易港として飛躍的な成長を遂げた韓国最大の規模と貨物取扱量を誇る港湾です。現在では世界トップクラスのコンテナ貨物におけるハブ港湾へ成長しており、コンテナ取扱量世界第5位の港湾となっています。
韓国と日本の博多、下関、大阪、そして対馬の厳原、比田勝を結ぶ海の玄関口。1987年に開業後、2015年8月には新設ターミナルに移転し、短時間での移動が可能な高速船やゆっくりと船旅を楽しめるフェリーといった定期旅客船を運航しています。中でも釜山-福岡間を結ぶ船は、飛行機より安くて、所要時間も約3時間と短いことから釜山訪問の際によく利用される人気航路です。
「チャガルチ市場内部」(出展:Wikimedia Commons著者:Weli'mi'nakwan) |
韓国一の規模を誇る魚介類専門の市場です。毎日夜明け前から遠近海の300種を越える魚介類が次々と運び込まれ、活気にあふれます。市場をぶらぶら歩くだけでも楽しいですが、自分で選んだお魚を刺身にしてもらいその場でいただくのも楽しみ方のひとつです。
「釜山タワーからの景色」(出展:Wikimedia Commons著者:Lubo Zviera Ryba) |
釜山という地名は古く昔は「富山」という漢字を使っていましたが、15世紀頃今の「釜山」になったそうです。最初はその名のとおり、山が多い地域という意味で「富山」と名づけられたと考えられます。山が多く、海に面している釜山は優れた景観に恵まれた街です。
「甘川(カムチョン)文化村」(本人撮影) |
もとは朝鮮戦争の際に北朝鮮から避難してきた人々が山肌に家を密集して建てた集落でしたが、2009年から町おこしが行なわれ、街全体が路上美術館として楽しめる名所となりました。まるでおとぎ話のようにカラフルな家々が山肌に連なり、韓国のマチュピチュとも言われています。
「第14回釜山国際映画祭開幕式」(出展:Wikimedia Commons著者:Injeongwon) |
釜山の秋と言えば「釜山国際映画祭(BIFF)」。1996年に創設され、毎年10月に開かれる釜山国際映画祭は約70カ国300もの作品が公式上映されるアジア最大級の映画祭で、アジア映画の発掘と制作支援など、韓国映画を含めたアジア映画の発展に力を入れています。映画祭当日は、国内外から多くのゲストが招かれ、レッドカーペットを歩く女優たちのドレスに注目が集まるなど、会場が華やかになります。
「BIFF広場」(出展:Wikimedia Commons著者:cezzie901) |
釜山のランドマークである釜山タワーのある龍頭山(ヨンドゥサン)公園から歩いて10分とかからないところに、BIFF広場(ビプクァンジャン)があります。BIFFとは釜山国際映画祭(Busan International Film Festival)の頭文字をとったもので、このBIFF広場の名物で忘れてならないのが屋台フードです。日本人観光客に大人気のホットク(シナモンのはちみつ入りパン)をはじめ、トッポッキ、キムパッ、おでん、するめ、フルーツ、たいやき、焼き栗などなど。季節に応じてメニューも変わります。価格は1,000ウォンから3,000ウォン程度。手軽においしいおやつを食べられます。
今回のコラムは以上です。それでは、トマンナヨ!(またお会いしましょう)