2018/2/23
裵允珠(山口県)
ヨロブン、アンニョンハセヨ!皆さん、こんにちは。山口県の国際交流員の裵允珠です。今回は私の地元であり、山口県と姉妹提携を結んでいる「慶尚南道」について御紹介します。
「慶尚南道の位置」(出典:wikipedia)
人口は約345万人で、道庁所在地は私の出身地である昌原(チャンウォン)市です。(2017年12月31日現在)
面積は約10,538㎢、韓国の面積の約10.5%を占めています。
「余佐川ロマンス橋」
写真:慶尚南道提供
鎭海軍港祭は慶尚南道の昌原市の鎮海区で毎年4月1日から10日まで行われる桜祭りです。
国内外から200万人以上の観光客が訪れる、歴史と伝統を誇る韓国で一番有名な桜祭りです。
そして、36万本の桜の木のお花見を楽しむことができます。また、軍港都市の特性を活かした軍楽儀仗フェスティバルが開催されます。
「海印寺の全景」
写真:慶尚南道提供
赤い松林が壮観な海抜1,430の伽倻山(カヤサン)は、韓国八景の1つに数えられています。その山にある海印寺は伽倻山の最高の宝物であり、韓国三大寺院の1つです。
海印寺は自然環境と仏教文化が調和している寺で、修行者の日常生活を体験しながら心の休息と伝統文化を体験する「テンプルステイ」もできます。
海印寺には、仏の言葉を1236年から1251年まで約15年にかけて木版から刷られた「高麗大蔵経板(こうらいだいぞうきょうはん)」が奉安されています。この蔵経板は世界記憶遺産として登録されていて、計81,258枚あることから、「八萬大蔵経(はちまんだいぞうきょう)」ともよばれています。
「大蔵経板殿」と「高麗大蔵経板」
そして、この「高麗大蔵経板(こうらいだいぞうきょうはん)」を保管している「大蔵経板殿(だいぞうきょうはんでん)」も自然環境を効果的に活用した科学的な建築物であることが認められて、世界文化遺産に選ばれました。「大蔵経板殿(だいぞうきょうはんでん)」のおかげで、「高麗大蔵経板(こうらいだいぞうきょうはん)」は今まで形をかえることなく保管することができました。
このように、海印寺では自然と科学を一緒に楽しむことができます。
慶尚南道は島の多い地域で、約400の島が慶尚南道の面積の約8.5%を占めています。その分、美しい島もたくさんありますので、今回はその中の2つの島を紹介します。
「外島ボタニア」
写真:慶尚南道提供
「外島(ウェド)」は「冬のソナタ」の撮影場所としても有名で、慶尚南道の巨済市に位置している島です。
ボタニアは亜熱帯植物のサボテン、ヤシの木、ガザニア、サンシャイン、ユーカリ、龍舌蘭などの約3,000種類の樹木によってその風景は韓国のパラダイスと呼ばれています。美しい植物の楽園、青い南海と美しい景色で名高い海上公園です。
「統営長蛇島(トンヨン・ジャンサド)カメリア」
写真:慶尚南道提供
「統営長蛇島(トンヨン・ジャンサド)カメリア」は慶尚南道の南に位置している、海と暖帯林が調和した美しい小さな島です。
冬には椿が咲いて、夏には島全体が紫陽花に包まれ、四季折々の花を見ることができます。主に常緑樹で造成され、1年を通して、自然の緑を感じることができます。
「最小限の開発で自然の美しさを最大に活かす」をモットーにした、天然の自然環境を持っている自然親和的な海上公園であり、各種彫刻や芸術品が公園のいたる所に置かれています。そして、ドラマ「星から来たあなた」や「むやみに切なく」のロケ地でもあり、多くの観光客が訪れています。
皆さん、いかがでしたか?このコラムを読んで、少しでも慶尚南道を身近に感じていただけたら幸いです。