2019/8/19
クック・ミジン(佐賀県)
ヨロブン、アンニョンハセヨ!皆さん、こんにちは!佐賀県国際交流員クック・ミジンです。
私の出身地は韓国の全羅南道で、地図の赤色部分の韓国南西部に位置している地域ですが、特に佐賀県の友好交流地域でもありお互いの文化や観光などに関する交流も活発に行っています。
この全羅南道は地域ごとに様々な色を持っていますが、今回は、その中でのお気に入り観光地についてご紹介します。
朝鮮時代の文学作品は、漢字で書かれている作品が多いですが、その中には韓国語(朝鮮語)で作られた作品も多少あります。
その韓国語作品の中でも一番大きく発展したのが「歌辞」という歌詞の一形式で、特に潭陽が位置している全羅道地域を中心として活動が行われており、官僚や有識者はこの情趣豊かな地域の優れた景色を見ながら作品を書いていたということです。
潭陽では、歌辞文学に関する文学遺産の保存・継承のために「韓国歌辞文学館」を建立し、その伝統をつないでいます。
このような歴史の流れで、潭陽には亭子など渋みのある伝統建築がたくさん残っています。
例えば「息影亭」という朝鮮時代の亭子がありますが、「影が息う亭」という意味で、優麗な歌辞作品がここで作られました。
今では士の伝統衣装や茶道など色々な伝統体験が行われており、全羅道地域ならではの亭子文化を楽しむことができます。
また潭陽には、1530年頃に建てられた「瀟灑園(ソセ園)」という、韓国最高の民間庭園と評価されている庭園があります。静かな竹林の中で風流を感じながら、日本の庭園とはまた違う韓国の庭園を楽しめます。
他にも「メタセコイア並木道」や「竹緑苑」、「竹祭り」など自然が織りなす見所がたくさんあります。
また、この全羅道地域は昔から「食の故郷」として有名で、特に潭陽では「トッカルビ」や「竹入ご飯」などおいしい地元の料理が食べられるので、ぜひ足を運んでみてください。
順天には、韓国唯一の国家庭園である「順天湾国家庭園」があります。世界五大沿岸湿地の一つの順天湾を保護するために造られた庭園で、世界各国の特色ある庭園や童話をテーマとした庭園など、様々なテーマの庭園が見られます。特に日本庭園は佐賀県の参加で造られており、全羅南道と佐賀県の友好が感じられます。
他にも渋みのある観光地がたくさんあります。
例えば「楽安邑城民俗村」は約400年前の昔にタイムスリップできる民俗村で、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」や「雲が描いた月光」などのロケ地としても有名です。
写真の左下にあるお寺は875年に建てられた「仙岩寺」という山寺で、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
仙岩寺の近くには「野生茶体験館」もあり、韓屋でお茶を飲みながら仙岩寺の風景を眺めることができます。
麗水は佐賀県唐津市と姉妹都市でもあるところで、両地域ともきれいな海で有名です。
麗水では、この特色を活かした色々な体験ができますが、例えば海岸沿いの線路を走る「海洋レールバイク」や国内初の「海上ケーブルカー」を乗りながら海を眺めることができます。
また昼と夜運行の「シティーツアーバス」があり、2階立てバスに乗って市内を観光したりライブ公演を見たりするなど、多彩なコースでツアーを楽しめます。
夜には「突山公園」で夜景も見られますが、特に麗水は「麗水夜海」という歌があるほど魅力のある夜景で有名ですので、ぜひ行ってみてください。
夜景を見た後には、「浪漫屋台」でのおいしい料理はいかがですか。屋台の良い雰囲気と地元の味を味わいながら夜を楽しむことができます。
他にも麗水にはカンジャンケジャンなどおいしい地元の料理がたくさんありますので、ぜひ味わってみてください。
以上、全羅南道の観光地についてご紹介しましたが、いかがでしたか。機会がありましたら、皆さんもぜひ全羅南道の色々な魅力を楽しんでみてください。
それでは、トマンナヨ!また次回にお会いしましょう!
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(「全羅南道」で検索)
・韓国観光公社公式ブログ(https://blog.naver.com/korea_diary)
・NAVER知識百科「瀟灑園-韓国の名園」
・BTS公式ツイッター(https://twitter.com/bts_bighit?lang=ko)
・順天湾国家庭園公式サイト(http://garden.sc.go.kr/)
・仙岩寺についての資料(https://www.scoopnest.com/kr/user/moijamoi/)
・麗水観光公式ブログ(https://blog.naver.com/goystour)