2020/8/25
チェ・ダウン(長崎県)
アンニョンハセヨ(こんにちは)!
長崎県国際交流員のチェです。
汗が滴るこの季節、皆さんお元気にお過ごしですか?
暑い季節になるとスタミナ食が食べたくなりますよね。
今回のコラムでは、「私のオススメの日韓グルメ」ということで、私を元気づける韓国、そして長崎のスタミナ食をご紹介したいと思います。
皆さんは、どんぐりにどのようなイメージを持っていますか?
「秋」、「リス」、「小さい帽子」など様々なイメージがあると思いますが、私は「イムジャタン」という食べ物が一番に思い浮かびます。
「イムジャタン」とは、えごまの汁物をにどんぐりの粉で作ったすいとんを入れて食べる韓国料理です。
数年前、母に連れて行ってもらって初めて食べてみましたが、もちもちとした食感と香ばしいえごまの味にすっかり惚れてしまいました!
どんぐりには成人病(高血圧、糖尿病、がんなど)の予防、疲労解消、消化促進、食欲不振の改善、重金属などの有害物質の浄化・排出を促すデトックスなどの効果があり、スタミナ食としても見劣りしない料理です。
この他にも韓国には、どんぐりで作られた様々な食べ物があります。
韓国料理と言えば、赤くて辛いイメージが多いと思いますが、「イムジャタン」や「トトリムク」のようなやさしい味の料理もたくさんありますので、皆さんもぜひ食べてみてください!
お正月を代表する食べ物と言えば「お雑煮」ですよね!しかし、長崎県島原地方では「お雑煮」ではなく、「具雑煮」を食べることを皆さんご存じですか?
380年ほど前の江戸時代初期、「島原の乱」が起こりました。その際に、一揆軍の総大将であった天草四郎(あまくさ しろう)と農民たちは、蓄えた餅に山や海から集めた色々な材料を雑煮に入れて、栄養を取りながら戦ったと言われています。
これが「具雑煮」の始まりです。
鶏肉、穴子、春菊、レンコン、ゴボウ、凍り豆腐、しいたけ、玉子焼き、丸餅、白菜など 海のものや山のものをバランスよく使用しているので、たくさんの栄養がとれる最高のスタミナ食です。(入れる具は家庭によって様々で、その味もまたそれぞれ違います!)
今回のコラムでご紹介しました「イムジャタン」と「具雑煮」には、もちもちした食感や体が温まるという共通点がありますね!
長崎県、それから韓国を訪れましたら、「具雑煮」と「イムジャタン」をぜひ召し上がってみてください!