2021/02/09
クク・ミジン(佐賀県)
みなさん、アンニョンハセヨ(こんにちは)!
佐賀県国際交流員のクク・ミジンです。
早速ですが、アイスクリームは好きですか?私はアイスクリームが大好きで、特に旅行に行く時は、必ず1日1アイスクリームをするほど好きです。今回のコラムでは、このアイスクリームについてご紹介したいと思います。
でもアイスクリームと言っても、韓国にしかないわけでもないし、だからといって日本の食べ物でもないでしょうと思われるかもしれません。が、韓国でしか食べられないアイスクリームや、日本でしか食べられない美味しいアイスクリームが実はたくさんあります。今回はこれについて皆さんにご紹介したいと思います。
2002年の韓国は、ワールドカップで盛り上がっていました。韓国が4位戦に進出したというニュースを見て気分がよくなった父は、私が大好きなアイスクリームを食べていいと言ってお小遣いをくれました。スーパーに行くと、お店の人もはしゃいでいて、なんとアイスクリームをただで食べていいと言うのです。私は家族の分も選んでアイスクリームを持って帰りました。
日本にもある味ではありますが、全て私が生まれる前から売られている韓国の人気アイスクリームです。私が一番好きだったのはメロン味のアイスクリームで、日本のものに比べると、韓国の方がよりクリーミーな味がします。母は甘さ控えめの小豆味を、父は甘いものが好きなので蜂蜜の入った栗味を好んで食べていました。妹はかわいいものが好きで、マッシュマロみたいなふわふわした形のアイスクリームを食べていました。これらはすべて多くの人に愛されている昔ながらのアイスクリームです。
韓国では、何年か前から色々なところでレトロブームが起きていますが、それはアイスクリームでも見られます。例えば、伝統的なお餅のひとつ「インジョルミ」を使ったアイスクリームや、冬の定番スイーツのひとつである「ホットク」を使ったアイスクリームなどが挙げられます。また、黒ゴマを入れた黒荏子(黒ゴマ)アイスクリームや、京畿道利川市の特産品の米を使った米ジェラートなどもあります。
私は日本に来てから、抹茶やほうじ茶など日本ならではの味はもちろん、佐賀を含め九州産の原料を使ったアイスクリームも思う存分楽しんでいますが、韓国でも日本のように地域特有のものを愛する動きがより広がったらいいなと思いました。これからも国や地域ならではの食材を活かしたものが増えていくといいですね。
内容が続きますが、日本にはその地域の食材を活かしたアイスクリームがたくさんありますよね。韓国に比べると、特にソフトクリームが多い気がします。日本に来たばかりの頃も、旅行しながらよくソフトクリームを食べていましたが、まだ発音になれなくて、なんだか恥ずかしいと思いで注文をした記憶があります。(韓国語の発音だと「ソプトゥアイスクリム」になり、発音が微妙に異なります)
佐賀に来て驚いたのは、なんと佐賀の特産品のひとつであるのりを使った「のりソフトクリーム」があるということでした。ちょうど食べてみる機会があり挑戦してみましたが、のりとソフトクリームがけんかせず美味しかったです!このように、日本にはその地域だからこそ食べられるご当地ソフトクリームがたくさんあり、地域の魅力をさらに感じることができます。
美しい景色と豪華な車両、地元のグルメなど、旅をより特別な時間にしてくれる観光列車。九州にも個性あふれる素敵な観光列車がたくさんありますね。多くの観光列車では、その地域の食材を使った食べ物を販売していますが、お弁当や飲み物だけでなくアイスクリームも販売しており、私も観光列車に乗る時にはいつも楽しんでいます。
最近ではコロナにより全世界的に厳しい状況が続いており、観光列車どころか旅行すら自由にできなくなってしまいましたね。ですが、今私は日本にいて、まだまだ食べたことのない日本のアイスクリームがたくさんあるということを考えると、また元気になります。私のアイスクリームの旅は、これからも続きます。
それでは、トマンナヨ(また会いましょう)!