2021/12/13
イ・スンファ(山口県)
こんにちは。山口県の国際交流員、イ・スンファです。最近ネット〇リックスが公開した韓国ドラマが世界的に注目を集めています。今まで公開してきたすべての作品の中で一番多い視聴者を記録したそうです。一見するとただのデスゲームですが、ゲームの種目が昔遊びだったところが世界の人を魅了しました。ということで、今回は、私が小学生の時、友達たちと楽しんだ昔遊びについて紹介したいと思います。
△・□・〇で構成されているフィールドの形がいかに似ていることから、「オジンオ(いかを意味する韓国語)」という名前になりました。地域によって名前が異なりますが、正式名称はただの「オジンオ」で、地元の慶尚南道及び釜山では「オジンオダルグジ」と呼んでいました。
基本ルールとしては、攻撃チームはスタートのエリア以外では片方立ち、そして守秘チームも家の外に出た時は片方の足だけを使って移動します。ただし、青く塗られているところは中立地帯になり、両チームは両足を使うのが可能です。この中立地帯で橋を横切ることに成功した攻撃チームの人はどこでも両足で移動するのができるようになります。両足を使う人が増えると守秘チームがすごく不利になるため、この橋を守るのが大事になります。そして線を踏んだり、転んだりしたら脱落になります。
攻撃チームが「オジンオ」と叫びながらスタートエリアから外に出てきたらゲームが始まります。玄関を通して守秘が守っている家に入り、橋を渡って、ゴールについたら攻撃チームの勝利になります。ゴールに入らなかったとしても、相手のチームを全滅させたらゲーム終了です。
すごく面白い遊びでしたが、今考えてみるとすごく危ない遊びでした。相手を押したり、引っ張ったりする遊びだったので、軽いけがだけではなく、転んだ時に捻挫や脱臼をする子もいました。そして本当の喧嘩に発展することも多々ありましたね。
タッチはめんこ、チギは打つという意味の韓国語です。韓国のタッチは、日本のめんことは違って、このような形をしています。薄いボール紙で作るのが一般的でした。
やり方は簡単です。二人がじゃんけんで順番を決めて、勝った人から手持ちのタッチを床に置いてある相手のタッチに投げつけます。そして相手のタッチをひっくり返すことができたら、そのタッチをもらいます。こうして手持ちのタッチがすべてなくなったら遊びは終わりになります。
平凡で簡単な遊びに見えると思いますが、参加する子供たちは誰よりも真剣でした。折る過程でのりを使ったり、完成したタッチに透明テープをたくさんはったり、わざと水に濡らして乾かしたタッチや、車の下にタッチを置いて、薄くて平たくしたタッチなど、オリジナルタッチを作るのが文化でした。たまにすごく汚いタッチは認めてくれない事もありました。勝ったとしても欲しくないですからね。私が通っていた小学校では攻撃用と守秘用のタッチを持ち歩くのが常識でした。何時間、何日にかけて作ったタッチが一撃でやられ時の衝撃を、いまだに忘れられません。
たまには居酒屋ではなく、友達と一緒に昔遊びを楽しんでみるのはいかがでしょうか。なんでもないことにもすぐ熱くなれた昔の記憶がよみがえるかもしれません。