2022/1/17
クク・ミジン(佐賀県)
みなさん、アンニョンハセヨ(こんにちは)! 佐賀県国際交流員のクク・ミジンです。
皆さんは、子供の頃に何を使って遊んでいましたか?今回は、現在使われている遊び(おもちゃ)と比べながら、自分の子供の頃の遊びを紹介したいと思います。
私が幼稚園に通っていた頃、家にパソコンがありました。テレビに似た大きいディスプレイの横には、ボックスのような大きい本体がありました。本体の電源ボタンを押すと、何か振動のような怖い音が出た後、パッとディスプレイが明るくなってWindowsが映されたことを、今でも覚えています。机の上のほとんどを占めしていた当時のパソコンは、こどもの自分にとってとても大きくて不思議なものでしたが、同時に興味深いおもちゃでもありました。
今となっては、本体とディスプレイが一体化していたり有線が無線になったりするなど、大分コンパクトになりましたね。種類についても、デスクトップ型パソコンだけではなくノートパソコンやタブレット、ウェアラブルデバイスなど色々なデバイスが見られます。
また、デバイスの操作方法についても、ボタンを押す形から画面をタッチする方法へ変わっています。私がこどもだった時はボタンを押すタイプのものしかありませんでしたが、段々タッチ形式のデバイスが増えてきて、今はタッチパネルが当たりになっています。以前SNSで面白い写真を見ましたが、2010年代に生まれたこどもが昔作られたテレビの画面をタッチしている写真でした。たしかに、最近の子供たちはボタンだけで操作するデバイスがあったということを知らないでしょうね。
よく考えてみると、アイコンの中にも前に作られたものが今でも使われている場合があります。例えば、保存アイコンにフロッピーディスクのデザインを使うことや、電話アイコンに受話器のデザインを使うことなどです。子供の頃は、フロッピーディスクも受話器も使った経験があるのでその意味が分かりますが、最近の子供たちは、もしかするとなんでそういうデザインになっているのか想像もつかないかもしれません。
私が小学生だった頃、キックボードとインラインスケートはそれこそブームでした。スタンダードなグレー色のキックボードをはじめ、ピンク色や青色のもの、キャラクターが付いているものまで、色々なデザインのキックボードがありました。私の妹はインラインスケートの方を好んでいて、学校が終わると素早く家まで走ってきて、汗が乾かない内にインラインスケートを履いて外を走っていました。
こどもの時から流行ってきたキックボードは、今でもその形を進化させながら人気を得ています。電動キックボードなどパーソナルモビリティを中心にシェアリングサービスも広がっていますね。ただ、シェアリングサービスに関しては、最近のコロナ禍により利用がとどまっている様子ですが、パーソナルモビリティの便利さや環境対応の視点などから考えると、キックボードに乗っている人たちの姿は今後も見ることができると思います。
スタジオジブリの作品「となりのトトロ」が2003年、DVDで発売されました。家族とも友達とも何回も繰り返して楽しく見ていた記憶があります。ただ、小学生だった私は、その作品が日本のアニメーションだということに全く気付きませんでした。韓国で発売されたDVDなので、最初から韓国語ダビングが流れるよう自動設定されていたからです。私の初DVDはこの「となりのトトロ」でしたが、両親は映画好きなので、家の棚は映画のDVDやVHSでいっぱいでした。
現在の動画環境を見ると、ディズニープラスやネットフリックスのような動画配信サービスが主流になっていますね。音楽についても、CDやMP3プレーヤーではなく、スポティファイやユーチューブミュージックなどの音楽ストリーミングサービスを使うようになりました。前に買ったDVDやCDを持っていても、再生できるプレーヤーがないのはもちろん、現在販売しているパソコンやノートパソコンにもCDを入れるところがほとんどないので、なかなか使うことがありません。
ですがこういった流れの中で、LPやカセットテープのようなレトロブームがまた来ています。アナログの魅力とも言えるでしょうか。韓国にもLPのジャズが流れるカフェやバーがたくさんあり、そこに行くとなんとなく昔の雰囲気に酔って懐かしい気分になります。今はどんどん技術が発展していて、大きい機器がなくても作品や音楽が気軽に楽しめる時代になりましたが、たまにはこうやって昔使われていたものに触れると、癒されます。