2022/11/4
ソン・ソヨン(福岡県)
ヨロブン、アンニョンハセヨ。皆さん、こんにちは!
CIRコラム「私が思う日本の不思議」第②弾、始まりますー!
皆さんは、ジムに通ったり習い事をしたことがありますか?
日本では、ジムや教室に登録する時、「入会金」というものを払わないといけません。私はこれを不思議に思っています。
なぜなら、お金を払ってでも会員(生徒)を集めないといけないジムや教室側が逆にお金を取っているからです。ここで、次のラインのやり取りをご覧ください。
このやり取りでもお分かりのように、韓国には「入会金」というのは存在しません。必要なコストはすでに「月謝」や「コース料金」に含まれています。もちろん事務手数料も含まれています。だからと言って、その月謝やコース料金が高いかというとそうでもありません。値段はあまり変わらないか、韓国の方が安いです。
私は、これまでたくさん習い事をしてきましたし、今もパーソナルトレーニングやホットヨガに通っています。今は辞めましたが、以前はボーカル、ピラティス、ジムにも通っていました。
これらのうち、パーソナルトレーニング以外、全部入会金を払わされました。ただ、ジムやホットヨガは、キャンペーンで入会金ゼロで入会することができました。(キャンペーンで入会したら1-2年の縛りが発生するのですが、、)
皆さんは、このように入会金を払うことに対して抵抗を感じた覚えがありますか?私の友達の話ですが、彼女は疑問にも思わなかったそうです。昔から払うのが当たり前だったからです。しかし、入会金がない韓国から来た私からするとなんで入会金が発生するのか疑問でたまらないのです。そこで、その理由を調べてみました。結果は次のとおりです。
まず、広告費の回収です。今はテレビCMやチラシだけでなく、FacebookやTwitter、Instagramなど、様々なSNSを活用した広告がよく見受けられます。YouTubeに広告を流す場合もありますね。こういった広告はやはりコストが高いので、入会費には、広告に使ったお金を回収するための目的があるという説があります。 二つ目の理由は、退会の防止です。入会費があると、そのお金の元を取るためにもそう簡単には辞められないということです。
パーソナルトレーニングのように、期間ではなく回数で料金を払う所なら、回数を全部消化するまで辞められないのでそんな心配も要りませんが、例えば、1か月ごとの金額が決まっている月謝だと生徒がすぐ辞めてしまう可能性もあります。そう考えたら高い入会費を払わせて、なるべく損失を抑えるのがいいかもしれません。
最後の理由は入会に対するハードルを高くするということです。これはどういうことかと言うと、入会費がないと敷居が低いと感じるということです。確かに、高い入会費があった方がしっかりしていて高級そうなイメージがしますね。払ったお金の分、サービスしてもらえるとも考えられます。安いものには安い理由が、高いものには高い理由があるという人間の心理を利用したセールス戦略ではないでしょうか。
それにしても入会費が高いところは本当に高いし、なんでこの値段なのか納得行かない所も多いです。私は払いたくなくても、払わないと入会できないので仕方なく払っていますが、皆さんは、この入会費を喜んで払っているのでしょうか? 入会費に対する皆さんのご意見もぜひ聞かせていただきたいです。
コラムをお読みいただきありがとうございました!