2025/09/25
イ・サンハ(長崎県)
여러분, 안녕하세요! (ヨロブン、アンニョンハセヨ!)
皆さん、こんにちは!
長崎県国際交流員の李 常夏(イ サンハ)です。
皆さんは韓国のお金を実際に見たことがありますか?
最近ではキャッシュレス化が進み、現金を手にする機会が少なくなってきたように感じます。
日本ではまだ現金を使う場面も多く、時々「ここに描かれている絵や人物にはどんな意味があるんだろう?」と気になることがあります。
では、韓国のお金にはどんな意味が込められているのでしょうか?
今年のコラムでは、韓国のお金に描かれたデザインの背景や象徴についてご紹介していきたいと思います。
まず、今回のコラムでは韓国人でもあまり目にすることのない「1ウォン」と「50ウォン」、そして韓国の硬貨の中で最も高額な「500ウォン」についてご紹介します。
単位:ウォン 1,000ウォンで約100円
硬貨:1ウォン、5ウォン、10ウォン、50ウォン、100ウォン、500ウォンがある。
現在1ウォン、5ウォンは実際には使われていない
紙幣:1,000ウォン、5,000ウォン、10,000ウォン、50,000ウォンがある。
2009年に新しく50,000ウォン札が発行された
ムクゲ=韓国を象徴する花
・韓国では「무궁화(ムングファ、無窮花)」と呼ばれている
・「永遠に咲いてはまた咲き、決して散らない花」という意味
・韓国の国歌(愛国歌)に登場したり、国旗の旗頭・国章・勲章など、国を表す様々な場面で幅広く使われている
・法律で定められてはいないが、韓国の人々にとって国の花という認識
韓国の国章はムクゲの形!
韓国版「だるまさんがころんだ」は「무궁화 꽃이 피었습니다」と呼ばれ、その意味は「ムクゲの花が咲きました」
稲穂=韓国人の主食「米」の象徴
・韓国戦争後の貧しい時代を克服しよういう願い
・農業振興を奨励する目的
・国連食糧農業機関(FAO)のキャンペーン(※)の一環
(※)世界的な食糧問題と農業の発展の支援するため、各国の代表的な農産物を硬貨に刻印して発行することを推奨するキャンペーン
食糧難を乗り越えるために開発された「統一米」
FAOキャンペーンに参加した国々のコインの画像
鶴=長寿と繁栄の象徴
・実在する鳥でありながら、古くから神秘的な存在として認識
・十長生の一つとして清らかさと長寿を象徴
十長生=10個の不老長生の象徴物
・羽ばたいてる鶴→国の永続的な発展と経済的飛躍を願う
国立故宮博物館にある十長生図の屏風の画像
韓国版の「寿限無」には鶴が登場します
今回のコラムでは、1ウォンのムクゲ、50ウォンの稲穂、500ウォンの鶴から、韓国のあれこれをご紹介しましたが、いかがでしたか?
1ウォンと5ウォンは、今では実際に使われることがほとんどなく、私自身も初めて知ることがたくさんありました。
これから続くコラムを通して、お金に描かれた絵から見えてくる韓国の魅力を、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは、次回のコラムもお楽しみに!