第1回会議（1992年8月）済州道済州市｜共同声明

第1回会議

　日本国福岡県、佐賀県、長崎県の知事と大韓民国釜山直轄市、全羅南道、慶尚南道、済州道の市長及び知事である我々は、１９９２年８月２５日大韓民国の済州道に会し、「日韓海峡沿岸県市道知事交流会議」を開催した。

　この会議は、日韓両国政府の積極的な支援と日韓協力委員会の協力により実現したものであり、ここに深く感謝の意を表するものである。

　日韓両国は、地理的に近い位置にあり、古来から交流が頻繁であったが、特に日本国の九州北部地域三県と大韓民国の南部地域一直轄市三道とは、日韓間の海峡を挟んで日韓交流の窓口として大きな役割を果たしてきた。

　我々は、このような地理的、歴史的背景をもとに、最近の東アジア地域における新たな日韓関係の樹立を考えるとき、本日のこの会議が地方公共団体間においてはもちろん、日韓両国間の利益にも大きな一助となるものと認識を同じくした。

　我々は両地域間の交流の現状と今後の展望に関し、率直な意見交換を行い、様々な分野における交流を推進していくことに対し、次のような基本的意見の一致を見た。

我々は、地域の責任者として本日のような会合が地方公共団体相互間の友好増進と地域発展の一助となることを確信し、今後は定例的に開催する必要があるものと考える。
我々は、伝統文化と歴史に対する相互理解を深めるために青少年交流、文化及びスポーツ交流などを拡大していく。
我々は、各々の地域の発展の為に経済技術の交流並びに地域振興策、水産振興策、観光振興策に関する共同研究及び各種知識と情報の交流などを推進するよう積極的に努力する。

　我々の地域間交流が、この会議を出発点とし、更に大きな実を結ぶことを期待するものである。

1992年8月25日