日韓海峡知事会議

• 知事会議の概要
• 知事会議の結果

第2回会議

1993年6月　佐賀県嬉野町

　日本国福岡県、佐賀県、長崎県及び大韓民国釜山直轄市、全羅南道、慶尚南道、済州道の代表である我々は、１９９３年６月１日、日本国佐賀県に会し、第2回の「日韓海峡沿岸県市道知事交流会議」を開催した。

　我々は、昨年8月、大韓民国済州道において初の知事交流会議を開催し、この会議が、日韓海峡を挟んだ７つの地方自治団体間はもちろん、日韓両国の友好増進と相互の利益にもつながるという共通の認識のもと、様々な分野における交流・協力を活発化していくことで合意し、「青少年交流事業」、「環境技術協力会議」及び「水産関係交流会議」の３事業を日韓共同事業として採択し、今年度実現に向けて現在、双方で準備にとりかかっているところである。

　本日の会議では、まず、これら３つの共同事業への必要性、重要性をあらためて確認し、来年度以降も引き続き実施していくことで合意した。また、新たな共同事業についても次のように取り組むことに合意した。

1. 行政機関相互の分野毎の交流・情報交換事業、今後の両地域の振興を図るための日韓双方の研究機関の連携による共同調査・共同研究の実施、並びに広域観光ルートの開発などを推進する。
2. 経済交流の推進のため、地域商品の展示会など商談会の実施、経済交流会議の開催等、実務協議を通じて積極的に実施する。
3. 国際社会に対応した人材育成事業や女性研修交流事業、農業・林業分野における技術交流事業等についても、今後、その実施に向け準備する。

　以上、日韓海峡を挟んだこの7県市道知事交流会議を通じて日韓地方自治団体間の相互交流をさらに拡大し、「日韓新時代」を築いていく上でこの会議が大きな役割を果たしていることを我々一同認識を同じくし、この合意事項の実施のために最善を尽くすことを約束した。

　なお、次回の知事交流会議は来年度に大韓民国釜山直轄市において開催することを決定した。

1993年6月1日

釜山直轄市長	鄭　文和
全羅南道知事	安　周燮
慶尚南道知事	陳　滿鉉
済州道知事	禹　瑾