第4回会議（1995年8月）長崎県佐世保市｜共同声明

第4回会議

　日本国福岡県、佐賀県、長崎県及び大韓民国釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州道を代表して、我々は、１９９５年８月３１日に日本国長崎県において、第４回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議を開催した。

　今回の会議は、「２１世紀に向けた日韓海峡圏協力体制の確立」を主題の下に、「理解と協力に根ざした地域間交流の促進」を副題として、終始、活発な討議を行った。

　その結果、到来するアジア・太平洋時代を主導するパートナーとして、相互協力体制の確立を図るとともに、日韓海峡圏の明るい未来のために次の事項で意見の一致を見た。

第３回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議の際に提案され、その後、両国で協議・調整を進めてきた「日韓海峡沿岸県市道知事交流会議運営要綱」を確定して、本会議の継続的な発展と共同交流事業及び個別交流事業の推進・充実を図る。
これまで推進してきた共同交流事業については、その実績を評価し、今後の社会情勢等の変化を踏まえながら、より効果的な事業推進に努める。
我々は、従来の行政主導型の共同交流事業の継続的な推進とともに、住民相互の理解増進と地域活性化のため、民間主導型の交流事業を積極的に促進しなければならないことについて、認識を一致した。
　したがって、新しい共同交流事業として、７県市道の地域振興団体（地域社会団体）等による相互交流事業を促進するため民間交流支援事業を積極的に推進する。

　以上、我々は本知事交流会議が「地方の時代」と「国際化」の流れに適合し、先導的な役割を果たしてきたことを誇らしく思いながら、７県市道がなお一層努力して日韓海峡圏の繁栄のため邁進することを確認した。
　なお、次回の知事交流会議は来年度、大韓民国慶尚南道で開催することを決定した。

１９９５年８月３１日