日韓海峡知事会議

• 知事会議の概要
• 知事会議の結果

第9回会議

２０００年９月　済州道西帰浦市

　日本国福岡県、佐賀県、長崎県、山口県及び大韓民国釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州道を代表して、各県市道知事は２０００年９月８日、大韓民国済州道において、第９回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議を友好的雰囲気の中で開催した。
　今回の知事交流会議で我々８県市道知事は、新千年(New　Millennium)を迎えて初めて開かれる会議として、２１世紀における日韓両地域のさらなる発展を目指し、共同交流事業の成果と今後の展望、新たな交流のあり方、そして海洋漂着ごみ問題などについて、終始活発な討議を行った。
　また、｢住民に開かれた知事会議の運営｣を具体化するものとして、日本側知事と住民との意見交換会や日韓両地域の知事と高校生との交流会を開催した。
　そして、今回の知事会議において、我々は、今後も新しい協カと交流を積極的に進めることにより、日韓海峡圏の相互理解と共同繁栄を促進するという共通の認識の下、次の事項について意見の一致を見た。

1. 日韓海峡沿岸地域住民の友好親善を深め、民間交流の促進に寄与するため、２００１年済州道で住民親善イベントとして｢民間アマチュアスポーツ交流事業｣を実施する。
2. ２００２年サッカーワールドカップ開催を機に、日韓海峡地域の観光交流のさらなる発展に向け、８県市道の特徴のある観光資源をパッケージした広域観光コースを開発するなど、多角的なプログラムを協力的・創意的に模索して積極的に推進する。
3. 既存の共同交流事業については、民間・住民レベルの交流が幅広く展開されるよう、引き続き実務会議で定期的に再評価・検討し、より実質的で効果的な推進を図っていく。
4. 次期日韓海峡沿岸県市道知事交流会議は、２００１年に日本国山ロ県で開催する。

　以上我々は、本知事交流会議が国境を越えた地域間交流の先駆的な役割を果たしていることを深く認識し、新たな千年に向かい日韓海峡圏の新時代を創造していくことを誓いあった。

２０００年９月８日

釜山広域市長	安　相英
全羅南道知事	許　京萬
慶尚南道知事	金　珪
済州道知事	禹　瑾