日韓海峡知事会議

• 知事会議の概要
• 知事会議の結果

第10回会議

２００１年９月　山口県下関市

　我々は、日本国福岡県、佐賀県、長崎県、山口県及び大韓民国釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州道を代表して、２００１年９月５日、日本国山口県において、第１０回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議を開催した。
　 ２１世紀最初である今回の会議では、８県市道の主要施策について情報交換を行い、併せて、共同交流事業の成果と今後の展望や活発な交流のための望ましい方向等について、真摯に討議した。
　特に、二巡目の基本理念である「住民に開かれた知事会議」を具体化するため、知事会議を住民に公開し大韓民国の知事と意見を交換した。 　また、情報化時代に対応するため、知事会議において今回ホームページを開設した。併せて、ホームページ内に日韓交流の将来を担う学生たちの交流の場を設けることとした。
　今回の知事会議では新しい世紀において、日韓海峡圏の相互理解と信頼関係を一層深め、よりよい共同発展を図るため、次の事項について意見の一致をみた。

1. これまで積み重ねてきた８県市道の絆の強さと地域レベルの交流を今後も継続推進することの重要性を認識した。　
2. 日韓海峡圏の資源である美しい海を守るために、海の環境美化に関するキャンペーンを展開するなどの事業を既存の環境技術交流事業において取り組むべく検討する。　
3. 「済州平和フォーラム」が世界平和に寄与するものであると日韓海峡沿岸８県市道は認識をともにした。　
4. 既存の共同交流事業について、民間レベルの交流が幅広く展開されるよう、実務会議で定期的に再評価・検討し、より実質的で効果的な推進を図る。　
5. 今回の会議で提案された地域伝統工芸交流事業の延長、広域観光交流事業の充実並びに経済界の参加、女性・青少年の交流、環境対策及び福祉分野の交流の新たな提案については、今後の検討課題として協議を進める。　
6. 次期日韓海峡沿岸県市道知事交流会議は、２００２年に大韓民国釜山広域市で開催する。　

以上、我々は、本知事会議が日韓の地域間交流の重要な役割を果たしていることを誇りに思い、２１世紀の日韓海峡圏の新時代を創造していくこととした。

２００１年９月５日

釜山広域市行政副市長	全　　晋
全羅南道知事	許　京萬
慶尚南道知事	金　珪
済州道知事	禹　瑾