日韓海峡知事会議

• 知事会議の概要
• 知事会議の結果

第11回会議

２００２年１１月　釜山広域市

　我々は、日本国福岡県、佐賀県、長崎県、山口県及び大韓民国釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州道を代表して、2002年11月12日、大韓民国釜山広域市において、第11回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議を開催した。
　ワールドカップサッカー大会が日韓で共同開催され、また、「日韓国民交流年」に当たる記念すべき年に開催された今回の会議では、８県市道の主要施策について情報交換を行い、併せて、共同交流事業の成果と今後の展望や活発な交流のための望ましい方向等について、真摯に討議した。
　そして女性の社会参画の拡大、日韓８県市道をつなぐ観光船の運航、日韓海峡沿岸地域の共通課題を効率的に研究するための「共同研究機構」の設立等を議論するとともに、日韓両国間のＦＴＡ(自由貿易協定)の重要性について認識をともにした。
　また、二巡目の基本理念である「住民に開かれた知事会議」を具体化するため、知事会議を住民に公開し、日本国の知事と地域住民が意見交換を行った。
　今回の知事会議では、日韓海峡圏の相互理解と信頼関係を一層堅固なものとし、よりよい共同発展を図るため、次の事項について意見の一致をみた。

1. 日韓海峡圏共通の資源である美しい海を守るために、日韓両地域が連携して2003年から3年間、海の環境美化に関するキャンペーンを実施する。
2. ワールドカップサッカー大会日韓共同開催を記念した「日韓海峡青少年サッカー大会」の開催について、その開催時期・方法等を含め、既存の交流事業の中で検討する。
3. 青少年交流事業や住民親善イベント事業等、既存の共同交流事業は大きな成果を収めていることを確認した。今後、これらをより発展させるために実務会議で定期的に再評価・検討を実施し、より実質的で効果的な推進を図る。
4. 日韓海峡沿岸地域物流シンポジウムの開催、日韓海峡沿岸地域経済白書(データベース)の作成について、今後、実務会議で現状把握を含めて検討する。
5. 次期日韓海峡沿岸県市道知事交流会議は、2003年に日本国長崎県で開催する。

　以上、我々は、本知事会議が日韓の地域間交流の重要な役割を果たしていることを誇りに思い、２１世紀の日韓海峡圏の新時代を創造して行くこととした。

２００２年１１月１２日

釜山廣域市長	安　相　英
全羅南道知事	朴　晙　瑩
慶尚南道知事	金　珪
済州特別自治道知事	禹　瑾　敏