日韓海峡知事会議

• 知事会議の概要
• 知事会議の結果

第12回会議

２００３年９月　長崎県佐世保市

　我々は、日本国福岡県、佐賀県、長崎県、山口県及び大韓民国釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州道を代表して、２００３年９月３日、日本国長崎県において、第１２回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議を開催した。
　今回の会議では、日韓海峡沿岸地域の交流をなお一層発展、成熟させるため、８県市道の主要施策について情報交換を行い、併せて、共同交流事業の成果と今後の展望や新たな交流のあり方等について真撃に討論した。
　また、二巡目の基本理念である「住民に開かれた知事会議」を具体化するため、知事会議を住民に公開し大韓民国の知事と意見を交換したほか、今後、民間レベルでの効果的な交流事業をなお一層推進していくことについて認識をともにした。
　さらに、日韓海峡圏が世界恒久平和の実現を訴え続けることの重要性について認識をともにした。
　今回の知事会議では、未来に向けて、日韓海峡圏の相互理解と信頼関係を深め、更なる共同発展を図るため、次の事項について意見の一致をみた。

1. ワールドカップサッカー大会日韓共同開催を記念した「日韓海峡沿岸青少年サッカー大会」について、住民親善イベント事業として、２００４年は釜山広域市で、２００５年は佐賀県で開催する。
2. 日韓海峡沿岸における総合的な物流体系の構築・改善をテーマとした日韓海峡沿岸地域物流シンポジウムの開催について、経済交流促進事業で具体的に検討を進める。
3. 韓国人観光客の訪日にあたってのノービザ化の推進、修学旅行や姉妹校締結などを通じた学校間交流、及び日韓海峡圏を取り巻く広域的な海洋環境共同実態調査の重要性について認識をともにし、今後実務会議で協議を進める。
4. 日韓両国の社会において重要度を増した福祉分野での交流事業について、実務会議で協議を進める。また、今回の会議で提案された女性団体や消費者団体などの民間団体間の交流の推進、スポーツ交流の推進等の新たな提案については、既存の共同交流事業の再評価・検討の結果を踏まえながら、今後の検討課題として協議を進める。
5. 既存の共同交流事業について、住民の参加を積極的に誘導し、民間レベルでの推進が可能な事業については、民間へ移譲していくなど、実務会議で定期的に再評価・検討を実施し、より実質的で効果的な推進を図る。
6. 次期日韓海峡沿岸県市道知事交流会議は、２００４年に大韓民国慶尚南道で開催する。

　以上我々は、本知事会議が日韓海峡圏はもちろん、東アジア地域の平和と繁栄の時代を拓く主役を担っていくことについて認識をともにし、２１世紀の日韓海峡圏の新時代を創造していくこととした。

２００３年９月３日

釜山広域市政務副市長	許 南 植
全羅南道知事	朴　泰　榮
慶尚南道知事	金　珪
済州特別自治道知事	禹　瑾　敏