第14回会議
2005年11月 福岡県福岡市
我々は、日本国福岡県、佐賀県、長崎県、山口県及び大韓民国釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州道を代表して、2005年11月1日、日本国福岡県において、第14回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議を開催した。
日韓国交正常化40周年の節目の年に迎えた今回の会議では、8県市道が「日韓友情年2005」を推進するために取り組んだ共同交流事業の成果や今後の交流事業の展望について真摯に討議した。
今回の知事会議では、未来に向けて日韓海峡圏のよりよい共同発展を図るため、次の事項について意見の一致をみた。
- 「日韓友情年2005」を推進するため、8県市道が、「住民親善イベント事業」や「青少年交流事業」をはじめ様々な事業に積極的に取り組んだことを評価する。
- 日韓両国間のなお一層の相互理解と交流促進を図るため、日韓両国の未来を担う次世代間交流を日韓海峡圏でさらに積極的に推進していく。
- 前回及び今回の会議で提案された「防災交流事業」について、新しい交流事業として採択し、このための第1回実務会議を釜山広域市において行う。併せて感染症などの情報を迅速に交換する。
- 「若者文化の交流」を推進することとし、このために日韓マンガフェスティバルを2007年に福岡県で開催し、2008年には釜山広域市で開催する。
- 今回の会議で提案されたバイオ分野などに関する「科学技術交流」、「親環境農業交流」を新規事業とし、その推進方法について、実務会議において今後協議する。
なお、広域観光を推進するため、映像を活用した交流を検討する。
- 今後、日韓海峡沿岸で開催される主要行事(地域祝祭)に積極的に参加するよう努力する。この一環として、2006年に山口県で開催される第21回国民文化祭の「東アジア文化の祭典」において、「住民親善イベント事業」として民俗芸能を通じた交流を実施する。また、2007年に済州道で開催される「都市・自治体連合(UCLG)世界総会」に8県市道が参加し、自治体が共に発展する方策を模索する。
- 訪日する韓国人に対する恒久的ノービザ化の実現に向けた取り組みをさらに推進していく。
- 次期日韓海峡沿岸県市道知事交流会議は、2006年に大韓民国全羅南道で開催する。
以上、我々は、日韓海峡圏の共通の利益を認識し、本知事会議が今後も日韓の地域間交流の中心的役割を担っていくことを確認した。
2005年11月1日
福岡県知事 |
麻生 渡 |
佐賀県知事 |
古川 康 |
長崎県知事 |
金子原二郎 |
山口県知事 |
二井 関成 |
釜山廣域市長 |
許 南 植 |
全羅南道知事 |
朴 泰 榮 |
慶尚南道知事 |
金 台 鎬 |
済州特別自治道知事 |
金 泰 煥 |