第16回会議
2007年10月 佐賀県唐津市
我々は、日本国福岡県、佐賀県、長崎県、山口県及び大韓民国釜山廣域市、全羅南道、慶尚南道、済州特別自治道を代表して、2007年10月23日、日本国佐賀県において、第16回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議を開催した。
今回の会議では、これまでの事業の成果を踏まえ、3巡目を迎えた新たな知事会議及び共同交流事業のあり方について真摯に議論を行った結果、次の事項について意見の一致をみた。
- 過去15年の事業経過を踏まえ、3巡目以降の知事会議のテーマを「交流を通した共同繁栄へ」とすることに決定した。また、「日韓海峡沿岸県市道知事交流会議」の名称を改め、2008年会議から「日韓海峡沿岸県市道交流知事会議」とする。
- 知事会議のシンボルマークの基本デザインを決定した。このシンボルマークの採択を契機として両地域間の一体感を強化し、相互の共同繁栄に向け一層努力する。
- 2009年度に、若者文化交流事業の一環として、8県市道における映画製作を目指す若者を集め、「日韓海峡圏映画祭」を佐賀県で開催する。また、8県市道による「日韓海峡圏映画製作支援実行委員会(仮称)」を設立し、日韓海峡圏をテーマや舞台とした映画の誘致や製作支援を検討する。
- 2008年5月に釜山廣域市で開催される、水にやさしい環境の都市づくりと協力方法等を協議する「国際水辺都市会議」に8県市道が参加する。
- 2008年に慶尚南道で開催される「ラムサール総会」の成功に向けて積極的に協力・支援するとともに、自然の保護と活用に関する体験プログラムに8県市道の子どもたちが参加するための企画を検討する。
- 日韓の将来を背負う青少年の相互理解と交流を促進するために、ホームステイなどの課題を調査・検討する。
- 海洋をテーマとした2012年世界博覧会が麗水市で開催されるように積極的に支持し、博覧会を通して得た知恵を共同で活用する。
- 既存共同交流事業については、実務会議で定期的に再評価・検討し、より実質的で効果的な推進を図っていく。
- 次期会議は、2008年度に大韓民国済州特別自治道にて開催する。
以上我々は、日韓海峡沿岸地域の共同の利益を認識し、本知事会議が今後も日韓の地域間における共同繁栄の中心的役割を担っていくことを確認した。
2007年10月23日
福岡県知事 |
麻生 渡 |
佐賀県知事 |
古川 康 |
長崎県知事 |
金子原二郎 |
山口県知事 |
二井 関成 |
釜山廣域市長 |
許 南 植 |
全羅南道知事 |
朴 晙 瑩 |
慶尚南道知事 |
金 台 鎬 |
済州特別自治道副知事 |
金 漢 昱 |