第17回会議
2008年10月 済州特別自治道済州市
我々は、日本国福岡県、佐賀県、長崎県、山口県及び大韓民国釜山廣域市、全羅南道、慶尚南道、済州特別自治道を代表して、2008年10月23日、大韓民国済州特別自治道において、第17回日韓海峡沿岸県市道交流知事会議を開催した。
今回の会議では、これまで我々が行ってきた事業が両地域住民の相互理解と友好交流に大きく寄与してきたことを高く評価するとともに、今後の日韓海峡沿岸県市道の交流と日韓海峡広域経済圏の構築を通した共同繁栄に関し、真摯な議論を行い、その結果次の事項に関し意見の一致をみた。
- 今回の会議からは、前回16回会議で決定した「交流を通した共同繁栄へ」のテーマを具体的に実施していくために市道発展研究院や公設試験研究機関などとの共同研究を通した新しい交流事業と共同事業を積極的に発掘していくこととする。
- 若者文化交流事業については、「日韓まんがフェスティバル」に引き続き2009年に佐賀県で、2010年に済州特別自治道で「日韓海峡圏映画祭」を開催するとともに、これらの成果を踏まえ、その後の事業の内容について検討する。
- 広域観光協議会事業の一環として8県市道のクルーズ観光の活性化を図るための企画を検討する。
- 2009年に慶尚南道において開催する第3回アジアアマチュア囲碁選手権大会に8県市道から積極的に参加することとする。
- 2008年度の「慶尚南道ラムサール体験参加事業」の成果を踏まえ、未来を担う8県市道の子ども達が自然環境の保全と賢明な利用について楽しく学び、交流するための体験の機会を積極的に提供できるよう努力する。
- 食品安全性の重要性に鑑み、農水畜産物の共同認証システムの構築を8県市道が共同研究することとする。
- 世界金融危機が実体経済の危機に拡散するなど昨今の経済危機が深刻なことから、日韓交流知事会議で両国政府に積極的な対策づくりを提言することとした。
- 共同交流事業の実施に際しては、実務会議において実施する既存事業の定期的な評価を踏まえ、事業全体の調整を図ることとする。
- 次期日韓海峡沿岸県市道交流知事会議は、2009年度に日本国山口県で開催する。
以 以上我々は、日韓海峡沿岸地域の共同繁栄のために、相互理解と友好に基づき、積極的な努力を重ねていくこととした。
2008年10月23日
福岡県知事 |
麻生 渡 |
佐賀県知事 |
古川 康 |
長崎県知事 |
金子原二郎 |
山口県副知事 |
西村 亘 |
釜山廣域市長 |
許 南 植 |
全羅南道知事 |
朴 晙 瑩 |
慶尚南道知事 |
金 台 鎬 |
済州特別自治道知事 |
金 泰 煥 |