グリーン成長戦略日韓学生会議事業｜共同交流事業

過去の交流事業

グリーン成長戦略日韓学生会議事業　2024・2025

事業内容

経緯

2022年10月、福岡県福岡市で開催された第30回日韓海峡沿岸県市道交流知事会議において「グリーン成長戦略の推進」をテーマに協議した際、グリーン成長戦略に関連した青少年交流を行うことで一致
８県市道の学生が協力して、両国の環境・エネルギー政策を学び、グループワークを通じて企画立案能力等を養うことのできるプログラムを実施することとなった

目的

日韓８県市道の大学生が協力して、日韓両国の環境・エネルギー政策を学び、グループワークや研修を通じて環境・エネルギー政策に対する関心を高めるとともに、日韓の歴史や文化等を学び、相互理解を深めることで日韓関係の未来を担っていく人材を育成する。

事業概要

日韓の大学生がオンライン学習によってエネルギー政策について理解を深めた後、エネルギーに関する講義の受講やエネルギー関連施設への視察及びグループワークを行い、最終日にはカーボンニュートラル実現等に向けた提案発表を行う。

2025年度（韓国側開催）実施内容

参加者	日韓海峡沿岸地域の大学生22名ほか
開催場所	フィールドワーク：エネルギー新技術研究所　　　　　　　　　　韓国電力本社・広報館　　　　　　　　　　安佐スマートファーム＆ソーラーシティ提案発表会　　：麗水オーシャンヒルホテル
開催期間	2025年8月19日（火）～22日（金） ※オンライン事前学習は8月7日（木）に実施。

日程及び内容等

日程	主な内容	場所
8月19日（火）	日本側学生渡韓
	オリエンテーション	ニュー羅州シティホテル
	エネルギーに関する研究者の講義	ニュー羅州シティホテル
8月20日（水）	エネルギー関連施設の視察	エネルギー新技術研究所韓国電力本社・広報館安佐スマートファーム＆ソーラーシティ
8月21日（木）	グループワーク	麗水オーシャンヒルホテル
8月22日（金）	提案発表会	麗水オーシャンヒルホテル
8月22日（金）	日本側学生帰国

実施状況

オリエンテーション及び基本講義

オリエンテーション		日韓の学生が一堂に会し、4日間のプログラムについて説明を受けました
エネルギーバレー産学融合院　ムン院長による講義		「カーボンニュートラルに向けたエネルギー戦略」と題し、韓国における発電の取り組み等について講義いただきました

エネルギー関連施設視察

エネルギー新技術研究所		エネルギー新技術研究所　ホ研究員より、研究所の紹介や役割、設備等について講義いただきました
エネルギー新技術研究所		研究所の設備を見学し、電力の輸送等について説明を受ける学生たち
韓国電力本社・広報館		韓国電力広報館の職員により、韓国における電力の発展過程や韓国電力の取り組み等について紹介いただきました
安佐スマートファーム＆ソーラーシティ		電気安全管理者のキムマネージャーより、発電所の特徴や施設現況、社会貢献活動等について説明を受けました
安佐スマートファーム＆ソーラーシティ		広大な面積を誇るソーラーパネル

提案発表会

８月２２日に、全羅南道麗水市のオーシャンヒルホテルにて提案発表会を実施し、視察等を通じて得た学びを基に、カーボンニュートラル実現等に向けた提案発表を行いました。
福岡県・済州特別自治道チームは「住民参加型再生可能エネルギー普及方策」、佐賀県・全羅南道チームは「カーボンニュートラル連携全羅南道地域循環経済モデル」、山口県・慶尚南道チームは「全羅南道特産物のフードアップサイクリングによる高付加価値化機能性ナビゲーション」、長崎県・釜山広域市チームは「カーボンニュートラルと連携した地域循環型経済モデル」と題して、日本語および韓国語で発表を行いました。
講評者として、済州大学校原子力工学科助敎授、全羅南道大学政策課、福岡県国際局国際交流課に参加いただき、講評では、「思ってもいなかったアイデアで、研究者として興味深い発表だったと思う」、「行政の立場から見ても共感できる提案だった」などのコメントをいただきました。

参加学生のコメント紹介

実際に話す能力があるかどうかではなく話そうとすることがコミュニケーションにおいて大切であり、分かろうとする態度もまた大切だと学んだ。本事業に参加して強く感じた国際交流の楽しさをもっと多くの人に経験してもらいたい。
日本にいるときよりも積極的な自分を見て驚いた。言語を超えてつながることができた感覚や、自分の気持ちを必死で伝えようとする姿勢を忘れず、これからの生活に生かしていきたい。
言語の壁をこえて外国の方とコミュニケーションをとることの素晴らしさを学んだ。外国に行って新たに気づくことが多かったので、これから韓国語や英語をより一層勉強して語学力を高め、また留学をして、外国の様々な環境保全活動を知りたい。
積極的に相手の国の言語でコミュニケーションを取ろうとする姿勢が身についた。海外の仲間と共に活動することの楽しさを知ることができたため、この経験を活かし、積極的に海外の人々と交流を続けていこうと思う。
「分かり合いたい」という気持ちさえあれば、言語の違いを超えて深いレベルで理解し合えるのだと強く感じた。今回得た経験を来年の韓国留学に活かし、将来的には日韓関係の架け橋となれるよう努力していきたい。
完璧でなくても、互いに慣れない英語を使いながら意思疎通ができたことは大きな自信になった。恐れず自分の考えを伝える意志を持ち続けることが、世界中で出会う人々とつながるために不可欠だと学んだ。
最も成長を実感したのは、自分の意見を相手にしっかりと伝え、分からないことを納得できるまで聞き続ける姿勢である。交流を通し、日本、韓国の異なる文化や価値観を知ることができ、相手の背景を尊重することの大切さを体感した。
両国の学生が協力して一つのテーマに向き合うことで、互いの文化的背景や知識、アイデアを持ち寄り、自らの視野を広げることができた。共通の課題解決に向けて多様な分野の知識を融合させることの重要性を体感する機会となった。
実際の取り組みを直接見聞することで、カーボンニュートラルは人類の共通課題であり、国を越えて同じ目標に向かっていることを理解でき、有意義であった。これを機に自分の専門外のことにも目を向けたり、英語力の強化に努めたりしたい。
拙い英語しか話せないけれど、韓国の学生と話をしたかったので積極的に話しかけに行った。そのおかげで距離が縮まり、色々な話ができたので、恥ずかしさを捨て、勇気を出して本当に良かったと思う。この事業をきっかけに、より英語を勉強しようと志した。
環境問題は国境を越えて影響するので、一国だけでは解決できない。もし日本の技術力と韓国のスピード感をうまく組み合わせられたら、もっと効果的な解決策ができると思った。
エネルギー分野に対する関心が高まり、進路選択において新たな視点を持つことができた。また、日韓両国の政策や文化の違いを理解し、相手の立場を尊重した対話を重ねる中で、信頼関係の構築が国際的な協働の基盤であることを実感した。

過去の取組状況

2024年度

共同交流事業