参 加 者 | 日韓海峡沿岸地域の大学生30名ほか |
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開催場所 | フィールドワーク:日本側各自治体 発表会:山口県海峡メッセ下関 |
開催期間 | 2018年8月24日(金)~ 29日(水) |
日 程 | 主な内容 | 場 所 |
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8月24日(金) | 韓国側学生来日 | 日本側各県でフィールドワーク等を実施 |
25日(土) | フィールドワーク | |
26日(日) | フィールドワーク | |
27日(月) | 移動、発表準備 | 山口県 海峡メッセ下関 |
28日(火) | 合同発表会 | 山口県 海峡メッセ下関 |
29日(水) | 解散、韓国側学生帰国 | - |
福岡県 | 国道3号線沿い(福岡市、宗像市、北九州市等)を中心にフィールドワークを実施し、小さなお子様連れの家族をターゲットに、福岡県のメジャーな観光地である福岡市、柳川市、太宰府市だけではない特色豊かな観光地をアピールするプランを提案 | |
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佐賀県 | 唐津、有田、武雄、伊万里、嬉野などの佐賀県の西半分で隈なくフィールドワークを行い交流を深めた。名尾庵、むつごろう亭などで佐賀の珍味・美味を食し、写真映えする場所で風景を楽しみ、五感で佐賀を体感するプランを提案 | |
長崎県 | 長崎県の中でも韓国人観光客が比較的少ない佐世保市・平戸市でフィールドワークを実施。「歩いて長崎の外へ―長崎の宝探し―」のタイトルで、佐世保での独楽色付け体験や、平戸での着物体験などの内容を盛り込んだ若者向けのプランを提案。SNS映えする佐世保市内のカフェや九十九島のサンセットクルーズも紹介 | |
山口県 | 県中央部に位置する湯田温泉や道場門前等を中心にフィールドワークを実施。交通アクセス等の課題も分析した上で、日本の主要観光地にあきた20代をターゲットに、“NOパリ(NO+パルリ:韓国語の「早く早く」=せかせかしない)”をテーマに設定、グルメや足湯などをゆっくり楽しむ滞在型のプランを提案 |
8月28日に山口県下関市の海峡メッセ下関において合同発表会を開催し、日韓の大学生が、フィールドワークを通じて集めた素材等を基に企画した観光プランについてプレゼンテーションしました。審査員として、(株)ハナツアージャパン様、(株)旅行博士様、韓国観光公社様、(一社)日本旅行業協会様等にお越しいただき、講評では「ほぼ的確に情報分析され、韓国にはないものや、あってもの規模のないものをしっかりアピールできている。プロの旅行業者でもここまで一つの地域を掘り下げたプランはなかなかない。」、「具体的にバス等の交通手段が確保できれは、実際の旅行商品にしていただけるのではないか。」などのコメントをいただきました。
事業終了式には、山口県の村岡嗣政知事が出席し、「私から新規に提案した事業が、この度実施できましたことを、大変うれしく思っています。若い皆さんの豊かな発想から生まれた新たな観光プランが旅行商品等に反映され、韓国から多くの観光客が日本側4県を訪問されることを期待しています。」とあいさつしました。
参 加 者 | 日韓海峡沿岸地域の大学生 24名ほか |
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開催場所 | フィールドワーク:韓国側各自治体 発表会:慶尚南道 金海韓屋体験館 |
開催期間 | 2019年8月24日(土)~27日(火) |
日 程 | 主な内容 | 場 所 |
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8月24日(土) | 日本側学生渡航 | 韓国側各自治体でフィールドワーク等を実施 |
25日(日) | フィールドワーク | |
26日(月) | フィールドワーク、発表準備 | |
27日(火) | 移動、合同発表会、日本側学生帰国 | 慶尚南道 金海韓屋体験館 |
済州特別自治道 (福岡県グループ) |
城山日出峰や月汀里海水浴場等、済州島の観光名所を中心にフィールドワークを実施し、20代の社会人女性やカップルをターゲットに、自然豊かな非日常の空間の中で、日頃の疲れを癒してもらう「済州ヒーリング旅行(悠々自適な非日常)」を提案 | |
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全羅南道 (佐賀県グループ) |
全羅南道の木浦、霊岩、麗水を中心にフィールドワークを実施し交流を深めた。全羅南道は、農水産業が盛んで、食材に恵まれており、韓国で一番食事が美味しいと評される全羅南道を満喫できるプランを提案 | |
慶尚南道 (長崎県グループ) |
「5万円で行く心を癒す旅行」をテーマとして、比較的時間とお金に余裕のある50代のグループ向けの大人が楽しめるプランを提案。長崎から5万円で行くことができ、首露王陵や東ピラン壁画村など、歴史や芸術に触れることできる、ゆとりある「上質」な旅のコースを作成 | |
慶尚南道 (山口県グループ) |
昌原市や金海市など慶尚南道南部を中心にフィールドワークを実施、子育てが終わり時間に余裕が生まれた40~50代の女性をターゲットに“子育てで溜まった疲労の解消と日常からの脱出”をテーマに設定、芸術とショッピングが楽しめる馬山のサンサンキル(想像の道)や巨済の青い海に囲まれた美しい庭園、外島ボタニアなどをめぐる癒しの旅を提案 |
8月27日に韓国・慶尚南道金海市にある金海韓屋体験館で合同発表会を開催しました。発表会に出席された慶尚南道の金成燁(キム・ソンヨプ)企画管理室長は、「今回の発表会を通じて韓国の各地域がどのくらい美しく表現されるのか、大変楽しみにしています。近い距離にある韓国と日本が、お互いの文化を理解し、友好を深めていくことは重要なこと。この度出会った友人達とこれからも連絡を取り合い、両地域及び両国の発展に繋げていただくことを望みます。」とあいさつしました。
プレゼンテーションでは、日韓の大学生が、企画した観光プランを、それぞれの語学力も活かしながら日韓両言語で発表しました。審査員として慶尚南道観光協会様にお越しいただき、講評では「韓国南部の観光資源について非常によく分析され、アピールポイントをよく押さえたプランとなっている。今回、皆さんが考えたアイデアを、今後、韓国の観光地をPRしていく上で活かしていきたい。」などのコメントをいただきました。全体を通してフィールドワークから発表に至るまで、限られた時間の中で事業が始まる前からあらかじめ立てておいた旅行プランを更に追求し詳しく調べ、仲間と協力し準備することで、自分達が生まれ育った県のオリジナル観光プランをPRし、発表することができたのだと痛感しております。県の代表として各県の方々や海を渡った韓国の方々の前で自分達が作った観光プランを紹介し、また新たに県の観光地を知ってもらえる、このような経験、体験ができることは決してできない貴重なものであり、この事業が終了後も、取り組んだ事を誇りに思い、達成感に満ちあふれています。
この事業で学んだ事、同じ県の仲間達と取り組んだ事は、これから私自身の自信、強みに繋がり一生残り続けていくものだと実感しています。また、他県の参加者とは交流する機会があまり無く残念でしたが、同じ県の参加者とは日本、韓国関係なくフィールドワークから発表の準備、制作の中で韓国語、日本語を交えながら意思疎通をし、団結して仲を深めることができました。事業が終わった今でも連絡を取り合ったりしています。この経験、体験をこれからもいろいろな場面で活用し、来年もまたこのような機会があれば今回の事業で学んだ点、反省点などをもとに是非次回も参加してみたいなと思いました。
「観光」というものに漠然と興味がありましたが、今回の事業を通して観光客を呼び込み、その場所や地域を観光地化させることはとても難しいことなのだと感じました。しかし、難しい・問題点がたくさんあるというのが浮き彫りになっていくうちに、「もっと魅力を伝えたい」、「こんな方法や考え方もある」など次々に思いが浮かんできて観光について考えたり、プランを作ることの楽しさを学びました。それも、韓国という異国で、さらに日本人だけではなく韓国の学生と話し協力し合うことでとてもよい交流や学びになり本当に楽しかったです。
今回は時期的に日韓の政治的な問題などがあり、様々な心配や、予定外のこともありましたが、日韓関係がよくない今だからこそ韓国に行って事業を行ったり韓国の方と交流できてよかったと感じます。私たちがこの事業を最終日まで無事に迎えることができるようにご尽力いただいた慶尚南道、山口県をはじめ韓国側、日本側関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。今回の学びを山口と慶尚南道、そして日本と韓国の魅力を伝えることのできる活動に活かしていきたいと考えています。本当にありがとうございました。