長崎県では、2013年度から「日韓両国の若者が、お互いの国についての理解を深めるとともに、日韓交流の方策について討議し、企画・立案することを通じて、今後の長崎県と韓国との交流を担う青少年を育成し、今後の交流の促進につなげること」を目的として、『日韓未来塾』を実施しています。
今回のトピックでは、2016年2月16日から2月19日の4日間にわたって、長崎県対馬市と韓国釜山広域市で開催した『日韓未来塾2015(外務省「日韓国交正常化50周年記念事業」認定)』の様子をご紹介します。
初日のスタートは、長崎県対馬市での開講式です。前日に急遽、釜山から韓国側参加者が乗船予定だった対馬(厳原)行きの高速船が欠航となり、対馬(比田勝)行きの高速船での移動となりました。このため、大幅に行程を変更することとなりましたが、参加塾生の皆さんのご協力のおかげで無事に開講式を終えて、写真家で元長崎県対馬支庁長の仁位孝雄(にい・たかお)先生による対馬に関する特別講義を行うことができました。
午前中は、対馬の大自然視察として漁火公園を視察した後、続いて、対馬の歴史文化視察として万松院(対馬藩主宗家墓所)や長崎県立対馬歴史民俗資料館などを現地ガイドの方からの大変素晴らしいご説明を受けながら視察しました。
お昼からは、対馬の対州そば打ち体験(日本文化体験)を『対馬ふるさと伝承館』で行い、飛行機で対馬空港から長崎空港に移動しました。
午前中は、釜山の歴史文化視察として、朝鮮通信使歴史館と釜山博物館を視察し、午後からは、釜山博物館で韓国伝統衣装体験と韓国茶道体験を行いました。
続いて、釜慶大学にて、釜慶大学史学科の朴花珍(パク・ファジン)教授の釜山に関する特別講義を聴講し、1日目に行う予定だった1回目のグループ討議『お互いの国の文化・習慣等の違いや共通点』と、2回目のグループ討議『私たちが考える日韓交流の方策』を行いました。急遽変更となった行程の変更に伴い、グループ討議の時間が半分となってしまいましたが、各グループともしっかりと議論していました。
最終日の午前中は、甘川(カムチョン)文化村を視察し、3回目のグループ討議『私たちが考える日韓交流の方策』を行いました。釜慶大学の学食での昼食をはさんで、午後には、グループ発表・全体討議を行い、閉講式を行いました。
本当にあっという間の4日間で、最後は涙のお別れとなりました。
高速船の欠航や行程の変更など、いろいろなアクシデントがあった今回の『日韓未来塾2015』でしたが、なんとか無事に開催することができました。
昨年度に引き続き、長崎県対馬市、韓国釜山広域市を舞台に開催しましたが、参加した塾生の皆さんには、長崎と釜山とのつながりや、日韓両国が交流するうえでの課題を感じていただくとともに、これからの交流について考えていただきました。
今回の『日韓未来塾2015』に参加した皆さんが、将来の日韓交流の懸け橋となることを心から期待しています。
日本側参加者 |
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韓国側参加者 |
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実 施 | 主催/長崎県、共催/対馬市、後援/対馬朝鮮通信使顕彰事業会、釜山広域市、財団法人釜山広域市国際交流財団 |
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日 程 | 2016年2月16日(火)~2月19日(金)〔3泊4日〕 |
場 所 | 長崎県対馬市、韓国釜山広域市 |
参加者 | 49名(日本の大学生等24名、韓国の大学生25名) |
内 容 |
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