新羅時代太宗武烈王が、三国統一の偉業を果たした後、ここを訪れ一時弓場としたと言われています。付近はうっそうとした緑におおわれ、岩がむき出しの断崖絶璧には心地よい海風が吹き、多くの観光客で賑わいます。「釜山晴れ」の天気の良い日には対馬も望めます。
国内唯-の温泉も湧き出る、韓国最大の規模を誇る海水浴場として人気が高く、シーズンには多くの人出で賑わいます。6月下旬から9月初めまで海水浴が楽しめ、西の方にある椿島では、椿と松林が茂る散策路を散歩することもできます。このほか、釣りのポイントもあり、美しい日の出は壮観です。
釜山では、古くから面(タル)遊びを野遊びと呼びました。面遊びの目的のひとつは豊作を祈願するためであるので、遊び場も農業を営む野や打作場でした。野遊びはジョンワルダイボルム(その年の最初の満月を祝う日)の日に行われる演戯(エンギ)と呼ばれる上元(サンウォン)行事で、祭儀性と社会性、芸術性が高い祝祭的な民俗行事で歴史は約200年になります。しかし、台詞は口伝で、面も行事直後焼却したので残っている資料は少ないのが現状です。釜山広域市は、こういった野遊びで使う面を縮小し、木材や紙で製作して、観光記念品として売って、好評を博しています。