最初にできた友達は福岡県の人です。お互いのことを自己紹介していたその時、同じ部屋にいる韓国の人に話しかけられました。
「何て言いよるんかねー。」
福岡県の友達と二人で顔を見合わせました。最初は何を言っているのかわからなかったけど、がんばってジェスチャーなども使ってみました。すると、なんとなくわかってきました。初めて韓国の人と話せた時、やっと言いたいことが通じたと思いました。
景清洞や秋芳洞でも、韓国の人から英語で話しかけられました。だけど、わたしは英語もわからなかったので、せっかくのチャンスだったのにととても残念に思いました。
エコミュージアムでは、たくさんの人がいて、嘉万小の8人はカチコチに固まってしまいました。韓国の人から英語で
「英語は話せますか?」
と、話しかけられました。韓国の人はとても積極的なのに、自分はそんなことができなくて、うらやましくてたまりませんでした。他の7人もきっとわたしと同じ思いだったでしょう。
エコミュージアムを見終わって部屋にもどると、他県の人から
「山口県って思ったよりも、自然があってすごかったね。」
と、言われました。わたしは初めて山口県のいいところを言ってもらって、とてもうれしい気持ちになりました。山口県人として、もっと他県の人と仲良くなって、山口県のよいところを伝えたいと思います。そして、ほめてもらった秋吉台の自然を守るためにもゴミ拾いなどを続けていこうと思います。
「アニョハセヨ!」
この言葉はわたしが初めて知った韓国の言葉です。この言葉の意味は、「こんにちは」という意味だそうです。交流会に参加する前に、学校で勉強しておいた韓国語です。だから、自分なりの自信をもって、韓国の人に
「アニョハセヨ」
と、声をかけることができました。すると、笑顔で相手も
「アニョハセヨ」
と、返してくれました。ちょっとした勇気で言葉がつながったので、もっと覚えて、言葉だけでなく、心も通じたいと思うようになりました。
そこで、いろんな人に試してみると、みんなどの人も笑顔で返してくれました。わたしはとても気持ちがよくなりました。あいさつはみんなが気持ちよくなれる言葉です。笑顔であいさつされると、もっと気持ちよくなります。
韓国の人だけでなく、佐賀の人や長崎の人、福岡の人とも交流ができました。佐賀の人とはすぐに仲良くなれました。みんなおもしろい人ばかりでした。その人達は、私たちと一緒で、環境を守る活動をしていました。同じ目的の活動をしてる私たちだから、よりいっそう仲良くなれたのかもしれません。
仲良くなるために、まずあいさつです。あいさつは大きな声でするようにしてたくさんの人と仲良くなれるようにしたいと強く思っています。
交流学習で学んだことがあります。自然を守るということはとても難しいということです。長崎、佐賀、福岡、そして韓国の発表を聞いていて、それぞれの地域でいろいろ取り組んでいるんだなとわかりました。ゴミ拾いをすることやCO2をあまり出さないようにするということは、これまでも知っていました。でも、それ以外にも環境を守る活動がありました。
たとえば、ペットボトルです。キャップが文房具に変わると聞きました。これまでもペットボトルはビニールとキャップとボトルとに分けていましたが、そこまで考えていませんでした。でも、今回の発表で、キャップが文房具に変わるのをしり、世界の人に服や文房具や本をたくさんおくりたい、そのためにも、きちんと分別してリサイクルボックスに入れようと思いました。
EM菌は、川の汚れをきれいにしてくれると聞いたので、ぼくもそのEM菌を作ってみたいと思います。簡単に作れるなら、いっぱい作って、それを川に投げ入れて、川をきれいにしてみたいと思います。ぼくの家の前の厚東川からはじめてみたいなあ。弟たちといつも魚つりをしている大好きな川ですから。もっともっときれいにして、魚もたくさん住める環境になったら、弟たちもきっと喜ぶことでしょう。
さらに、エコを進めるために、エコバッグを使ったり、米のとぎ汁を花にやったりする活動はすぐにでもできることなのでしっかりやっていきます。日本や外国をきれいにしたい。でも、まずは嘉万・秋吉台の環境をきれいにすることからはじめます。
ぼくの印象に残っているのは、次の二つです。
佐賀県のEM菌を使って川をきれいにして環境をよくしている活動です。これは自分にもできそうでいい方法だなと思いました。福岡県の発表は、くだいてまた再生して使えるバイオマスの卵パックについてでした。ゴミを減らす方法です。環境を守るために、ぼくの知らない活動を多くの人が取り組んでいることを知りました。
嘉万は秋吉台の中にあるので、豊かな自然がいっぱいです。ぼくも秋吉台をきれいにするために、まずは嘉万の環境をよくしたいと強く思いました。
3年生でガイドをした時、洞くつへ入ったり秋吉台博物館に行ったりして、秋吉台には自然や歴史などのよさがあることが分かりました。このよさを他の県や韓国の人に伝えることができてよかったと思っています。これからも「カルスト嘉万っ子ガイド」でさらに日本中の人や世界の人に秋吉台のよさを知ってもらいたいと思います。嘉万小学校の3年生にはぜひがんばってほしいと応援していきます。そして、ぼく自身も、環境をよくしていくために何かできないか、環境について勉強していきたいと思います。
交流会での初めての日、突然、韓国の人が
「こんにちは」
と、日本語で話しかけてきたので、わたしは、えっ、どうして日本語が分かるのと思いました。わたしもびっくりした様子で
「こんにちは」
と、日本語で答えました。でも、その後からの会話は進みませんでした。それでわたしは自己紹介を日本語でしてみました。すると、韓国の人が、なんとなく分かったのか、自分の名刺を見せてくれました。わたしは、もしかして言葉が通じたのかなとちょっとうれしくなりました。
自分たちの部屋にももどると、韓国の人が電子辞書で
「日本語、教えて。」
と、言っていきました。だから、わたしは同じ部屋の人と、ジェスチャーを使いながら教えました。その時、先生になった気分でした。でも、苦労したこともありました。ジェスチャーだけじゃ伝わらないこともあります。韓国の人が電子辞書を貸してくれました。わたしも韓国語を教わりました。
そんなふうにして交流していると、日本語と韓国語には似たところがあることに気づきした。
わたしは今回のことを機会に、韓国のことをもっと知りたくなりました。それと、他の県の人、韓国の人たちが自然を守る活動に取り組んでいるのを聞いて、「実紗も、何かせんにゃ、いけんなあ」とも思いました。また、いつか韓国の人に出会ったら、少しは会話ができるようになっていたいし、環境を守る活動ももっとしていたいなあと思います。
わたしが日本の友達としゃべっている時に、韓国の人が
「イッツサムロー」
と、言ってきました。わたしはこの言葉を聞いて、最初は何かなあと思いました
すると、韓国の人が口に手を当ててバツを作るというジェスチャーを体で表現してくれました。だから、わたしは「静かに」という意味かなと思いました。「よし、覚えたぞ!次から使ってみよう」と思って、韓国の人に言ってみました。
「イッサムロー」
すると、韓国の人にちゃんと通じました。言葉が通じ合わなかった時の顔と、きちんと通じた時の顔とは全然違いました。歯まで見えるほどの笑顔いっぱいでした。わたしも通じ合った時、「よしゃっ、通じた!」とうれしくなりました。
人と話す時、言葉だけを使って自分の気持ちを通じさせようとしていましたが、体で表現しただけでも、お互いの気持ちは通じるんだなと思いました。わたしは今回の体験で、人と話そうとして、はずかしがらずに自分から声をかけるということができました。これまでのわたしではなかなかできなかったことです。これで自分にもできることが増えたので、自信をもってやってみようと思います。
「こんにちは」
韓国の人が積極的に話しかけてくれました。その時、国も言葉も違うのに話しかけてくれ、わたしにはできないことなので、すごい!と思いました。わたしの不安はあまり消えずにもっと増えていきました。それは、やっぱり言葉が通じないという大きな原因があるからです。どうしようと悩みました。
しかし、言葉が通じなくても体を使って表してもらって少しずつ分かってきました。韓国の人も、ジェスチャーなどを使って伝えようとしている時は、笑顔で、わたしが彼女のことを理解するのを待ってくれていました。わたしの方も、
「あなたの言っていることがわかったよ。」
と、ジェスチャーを使って言いましたが、それが伝わったか小さな不安がありました。そしたら、彼女がうなずきながら
「オーケー」
と、言われてうれしくなりました。それに、言葉が通じない不安も消えました。 後から振り返ってみると、どうしてあんなに不安だったんだろうと思います。
今回の交流では、韓国とか日本とか関係なく楽しむことができ、一生の宝物といってもいいくらいのすてきな思い出ができました。その宝物をこれからの他の小学校との交流や地域の人とお話する時、そして出会った人にあいさつする時などに、しっかりと生かしていきたいと思います。
「班の人と仲良くなり、話もたくさんすること」
これはぼくが達成したいと思っていた交流会でのめあてです。
朝食の時にはなかなかしゃべられませんでした。まだまだはずかしくて、何の話題で話したらいいのか手さぐりの状態でした。しかし、昼食の時にはたくさんしゃべれました。夜の発表会のことを中心にたくさんの話ができました。でも、相手から話しかけてもらっての会話でした。それで、自分からもっと他の人にも話してみようと勇気がでました。
名刺交換をする時には
「よろしく」「ありがとう」
と、一言付け加えて名刺をわたしていたのを見て、ぼくも同じように多くの人にしてみました。自分からお礼を言わなければと勇気を出してみました。
最後に班の人たちと集まった時、韓国の人や他の県の人とも自分が学校にいる時のように話していました。話し終わって、あれ?いつの間にこんなに話せるようになっていたんだと自分でも驚くほどでした。おそらく班の人たちも自分と同じことを感じていたでしょう。2泊3日というわずかな間でしたが、いつもいっしょにいて、同じものを見たり、食べたりしたので、話せる話題がたくさんできたんだと思います。
今回、めあてをもって参加してよかったと思っています。めあてを達成しようと自分なりに努力もしました。めあてを作ることの大切さが分かったので、これからも自分のめあてをもっていこうと思います。